耳鼻科用CTの特徴、診療について
当院では耳鼻咽喉科領域に特化したコーンビームCT(CBCT)を導入いたしました。
CBCTは、従来のレントゲンや全身用CTでは把握しづらかった病変を、高解像度かつ立体的に確認できる最新の画像診断機器です。
副鼻腔炎(蓄膿症)、中耳疾患、アレルギー性鼻炎、腫瘍性病変などの診断に大きな力を発揮します。
コーンビームCTのメリット
- 高解像度:微細な病変まで鮮明に描出可能
- 立体的評価:副鼻腔や中耳の構造を3Dで確認できる
- 低被ばく:全身用CTと比較して被ばく線量が大幅に少ない
- 短時間撮影:数十秒程度で検査が完了
- 高い快適性:開放的な構造で圧迫感が少なく、小さなお子さまやご高齢の方も安心
- 診療連携の強化:得られた画像を基に、適切な治療方針や必要に応じて他院との連携にも活用可能
このような場面で役立ちます
- 慢性副鼻腔炎(蓄膿症):副鼻腔内の膿や粘膜の腫れの範囲を詳しく確認
- アレルギー性鼻炎・鼻づまり:鼻腔形態や下鼻甲介の状態を立体的に評価
- 中耳炎や耳の疾患:鼓室や耳小骨の状態を細かく観察
- 腫瘍性病変:早期の段階での異常構造の把握に有効
このように、CBCTによって「なぜ症状が続くのか」を明確にし、患者さま一人ひとりに合わせたより的確で安全な治療を行うことが可能となりました。
検査費用は保険診療3割負担で3,390円となります。もし総合病院へ紹介してCT検査を受けて頂く場合、一般的なヘリカルCTは4,500円程の検査費用がかかり、また紹介状など他の費用も発生します。クリニックで検査できることで、通院時間や経済的なご負担を軽減することができます。
適切な診断と適切な治療をご提供できるよう、CTを導入いたしました。お困りの方は是非ご相談ください。
